【センター速報】生物基礎分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2016年 1月 17日 【センター速報】生物基礎分析+アドバイス

 ◆設問別分析

【第1問】生物と遺伝子(細胞の構造、代謝、遺伝子の発現)
問1は、真核生物、細胞小器官、同化の過程について基本的な知識を問う問題である。問2は、「一遺伝子一酵素説」の考え方に基づく考察問題だが、これを知らなくても解ける。問3、4は、核酸の分子構造からの出題。問5は基本問題。問6は、細胞分化と遺伝子発現の基本的な知識問題である。

【第2問】生物の体内環境の維持(体液、老廃物の解毒・排出、ホルモンによる調節)
問1、2は、ヒトの体液と老廃物の解毒・排出に関する基本的な知識問題。問3は、腎臓における排出の問題である。空欄の数値を正攻法の計算で求めようとすると難しいが、タンパク質は原尿では0、グルコースは原尿にも含まれるという知識を使って選択肢を絞れば正答できる。問4は、体液循環に関する知識問題。誤りの選択肢に惑わされない注意が必要。問5は、内分泌系に関する知識問題。過去あまり例を見ない形式の空所補充で、選択肢を1つずつ文章にあてはめて正誤を確認する必要があり、慎重さが求められる。

【第3問】生物の多様性と分布(バイオーム、個体群の変動、人間活動が生態系に与える影響)
問1~3は、バイオームに関する基本的な知識問題だが、問3のアカシアがサバンナの樹木であることを知っている受験生は少なかっただろう。問4は、ヤチネズミが一方的に減少または増加する選択肢を選べばよく、考えれば解ける問題であった。問5は、人間活動による生態系への影響を問う基本的な問題である。放牧がおこなわれる土地ではコケではなく草本が生育すること、人間により維持されている里山は陽樹が優占することなど、選択肢の誤りを指摘する必要があるが、正しい記述は2つであることが示されていたので解きやすかったと思われる。

 ◆学習アドバイス

◆はじめに
現行課程になって2回目のセンター試験が施行されました。昨年の第1回目の本試験と追試験の問題をもとに、東進をはじめ、多くの予備校などが模擬試験を実施したこともあり、今年の受験生は、事前に多くの問題を参考に、準備・対応できたものと考えます。次年度に受験する皆さんは、新たに今年の問題の分析が加わることで、さらに適切な対策を講じることができるはずです。

◆センター試験について
生物基礎の教科書は、大きく「生物と遺伝子」・「生物の体内環境の維持」・「生物の多様性と生態系」の3編で構成されています。一方、センター試験「生物基礎」の大問も3題で、それぞれが教科書の目次と対応していました。この対応関係は、この先も続くと思われます。センター試験の解答形式はすべてマーク式で、ある程度準備と練習が必要です。
また、センター試験は、教科書の知識をそのまま問うという素直な問題だけでなく、知識の組合せを聞いたり、誤りの文章を指摘させたり、論理・考察が問われることもあります。これは、単に記憶力のすぐれた受験生だけを選抜したくないという、大学入試センターの意図の表れと見ることができます。
では、来年センター試験を受ける予定の皆さんは、どのような準備をするべきでしょうか。センター試験は知識だけを問う試験ではない、とはいうものの、まず教科書の用語は確実に理解しておくことが必要です。教科書レベルの知識を習得してはじめて、その上に考察を積み上げることができるのです。そのためには、教科書をよく読み、自分だけのオリジナルの参考書をつくるつもりでノートにまとめてみるのがいいでしょう。ある程度、知識がついてきたらいよいよ実践練習です。センター試験の過去問を実際に解くことをくり返します。問題作成者は正解の選択肢をどのようにカムフラージュしているのか?この実験の目的は何か?その結果が意味するところは何か?といった視点で解答していくことで、より高得点をとることも可能となります。

◆模試を活用しよう!
センター試験の過去問はまだ少ないため、全国統一高校生テストを含めてセンター試験本番レベル模試を受験するのがいいでしょう。本番では限られた時間の中で、プレッシャーを感じながらも実力を発揮することが要求されます。とくに「生物基礎」は他の理科基礎と組合せて受験する必要があります。同じ試験時間内で2つの異なる科目を選択し、その解答を所定の位置に正しくマークするという手順が必要です。このような実戦練習は、自分の勉強部屋ではできないので、ぜひ模試を利用してもらいたいと思います。