【センター速報】地学分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

校舎からのお知らせ

2016年 1月 17日 【センター速報】地学分析+アドバイス

◆設問別分析

【第1問】地球の内部構造
A 活断層
問1は逆断層の動きについての基礎的理解を問う問題。問2は地下構造とブーゲー異常の関係についての基本的な知識問題。教科書にある図と同じである。問3は走時曲線の折れ曲がりとモホ面の深さの関係の応用問題。走時曲線についての理解が問われている。
B 沈み込み境界とホットスポット
問4はプレート内地震の分布と海洋プレートの沈み込みに伴う地震の震源の深さについての理解を問う問題。選択肢の図の違いを読み取れるかどうかがポイントになる。問5は地震波速度と温度の関係とホットスポットにおけるマグマの発生機構についての理解を問う基礎的問題である。問6はプルームとホットスポットについての知識問題。プルームについて詳しい知識が必要で、やや難しい。
C 残留磁気とプレート運動
問7は残留磁気についての基礎的知識を問う。問8は残留磁気の偏角から回転方向と角度を問う新しい問題であり、やや難しい。

【第2問】地質と岩石
問1は簡単な地質図の読図。基本的な内容。問2は深成岩の色指数と角閃石を含むということから岩石名を答える問題。色指数だけにとらわれると判断に迷うこともあるだろう。問3は造岩鉱物の肉眼的特徴に関する問題。斜長石と石英の違いなど正確な知識が問われ、やや難しい。問4は酸素の安定同位体についての知識と寒冷期の海面変化についての知識問題。問5は日本列島の地史について確実な知識が必要であり、やや難しい。

【第3問】大気と海洋
A 大気と海洋による熱輸送
問1は地球における熱エネルギー輸送に関する頻出問題。問2は図1を正確に読み取れるかどうかが問われている。問3はハドレー循環の基礎知識を問う問題。問4は偏西風と偏西風波動についての基礎知識を問う問題。問5は海水の大循環についての基礎知識を確認する問題。
B 潮汐
問6は潮汐を起こす力についての正確な知識が必要。基礎的な内容。問7は潮汐と月の位置についての基本的知識。問8は長波の速度の公式v=√ghを用いる。公式を知っているかどうかがポイントである。

【第4問】地球と恒星
A 地球の運動
問1は年周光行差についてのセンター試験では初めての出題。光行差の原理を図に書いて考えられるかがポイントであり、難しい。問2はうるう年についての基礎。問3は均時差についての理解を問う問題。やや難しい。
B 恒星
問4は恒星についての基礎的知識問題。問5はシュテファン・ボルツマンの法則の基礎的計算問題。学習経験があれば容易である。問6は環流の西岸強化の原因についての知識問題。

【第5問】(選択問題)地球の大気と鉱物
A 地球とその大気
問1はマグマオーシャンについての基礎知識。問2は地球大気の進化についての基本問題。
B 鉱物
問3はケイ酸塩鉱物の結晶構造についての知識問題。問4は固溶体に関する基本問題。

【第6問】(選択問題)宇宙膨張
問1は超新星による距離の推定の知識問題。問2は初期宇宙の温度を選択肢から選び、ウィ―ンの変位則を用いて波長を求める問題。知識があれば容易である。問3は初期宇宙についての知識が問われている。問4は問題文を読みとる力が必要であり、やや難しい。

◆学習アドバイス

 
◆センター試験地学の特徴
 センター試験地学が新課程の「地学基礎」と「地学」の2科目になって今回が2回目です。まずは今回のセンター試験「地学」についてその出題形式と内容を確認するために、問題に挑戦してみましょう。「地学基礎」についても同様に挑戦してみて、「地学」と「地学基礎」の違いを確認しておきましょう。また、昨年度の問題にも挑戦してみましょう。「地学」の学習はこれからという人も多いでしょうが、まずは「地学」がどのようなものか体験しておくことです。
 センター試験の出題範囲は教科書に限られています。センター試験で高得点を得るためには、「教科書」→「問題演習」→「教科書」という流れの学習方法を徹底して、教科書を徹底理解することが大切です。そのために、教科書の通読から始めましょう。すでに授業を受けている場合も、あらためて教科書を通読しましょう。はじめは、理解しようとか暗記しようとか考えずに、地学の内容を概観することが大切です。地学は地球物理、プレートテクトニクス、岩石・鉱物、地質・地史、気象、天文、自然環境と範囲が多岐にわたっています。これらについてどんなことを学ぶのか、どのような図表やグラフがあるのか、大体のイメージを最初に作っておくことがその後の学習に役立ちます。
 
◆これからの学習について
 学習にあたって最も大事なことは、地学は暗記科目ではないということです。
 教科書を通読したら、今度はできるだけ丁寧に教科書を読んでいきます。このときに大事なことは地学の各分野それぞれの論理の展開を把握することです。どのような観測や観察、実験がされて、そこからどのような考察がされているのかを理解しましょう。そのために、図・表・グラフを正確に読む力をつけていきましょう。教科書の図やグラフはセンター試験に繰り返し出題されています。図やグラフを正確に読むためにはそれを自分でノートに書いてみることが大切です。書いてみると、見ているだけでは分からなかった重要なポイントが判ります。また、教科書を読むときは用語を暗記しようとするのでなく、その用語がどのように使われているのか、その論理の道筋を理解するようにしましょう。

◆模試を活用しよう
 新しい科目である「地学」には十分な過去問がありません。以前の地学Iとは範囲も内容もかなり違っています。ですから、早くから多くの模試を受けることが学習を進めるうえで重要になります。2ヵ月ごとに実施される東進のセンター試験本番レベル模試は全国統一高校生テストを含めて年6回で地学の出題範囲をすべてカバーしていますから、学習の進み方と学習の不足点を判定できるとてもよい機会になります。2月からの受験にぜひチャレンジしてみてください。