【センター速報】化学基礎分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2016年 1月 17日 【センター速報】化学基礎分析+アドバイス

◆設問別分析

第1問
問1 同位体に関する正誤問題。同位体に関する出題は過去に頻出であるので必ず確認しておくべき内容である。同位体と単体をしっかり区別できているか。また、原子量の求め方が同位体の正誤問題で出題されたのは初めてである。
問2 非共有電子対と共有電子対に関する出題。昨年度の化学基礎の第1問問4で電子式について出題されているが、化学式またはイオン式の電子式が正しくかければ対応できる。イオン式の電子式や共有電子対が2組だけという指示に迷った受験生も多かったのではないか。
問3 電子配置の模式図の説明に関する正誤問題。電子配置の模式図は近年、2008年度、2010年度(追試)、2011年度に出題されているので過去問対策は必須といえる。本問は2011年度の問3の類題である。同一周期元素の中ではイオン化エネルギーが最大になるのは希ガスであることに気づけばすぐに対応できる。
問4 化学結合に関する正誤問題。オキソニウムイオンの配位結合が成立すれば他の共有結合と化学的に同じものである事を問う化学基礎の中ではやや難しいものである。
問5 組成の異なる2種類の青銅から1種類の青銅の組成を求める計算問題。合計4.0kgの青銅中のスズについて算出し1.0kgに換算すれば楽に対応できる。
問6 ふたまた試験管を用い炭酸カルシウムと希塩酸から二酸化炭素を発生させ、二酸化炭素と石灰水の反応についての現象を答える8択問題。ふたまた試験管の使い方や捕集方法、および現象をすべて正しく答えるのは難しかったであろう。
問7 物質の分離操作に関する正誤問題。過去にもたびたび出題されているものである。易しい内容であり、時間をかけずに対応できる。

第2問
問1 ダイヤモンドに含まれる炭素原子の物質量を求める計算問題。カラットという単位に惑わされさえしなければ解ける。
問2 有機化合物の元素分析。「化学」まで履修した人に有利になる問題であり、「化学基礎」の範囲だけの学習しかしていない人には難しい。有機化合物が分子式で表されている選択肢と示性式で示されている選択肢が混在しており戸惑った受験生が多いと思われる。
問3 質量パーセント濃度をモル濃度に単位変換する計算問題。密度が1.0g/cm3で与えられており比較的解きやすい。
問4 中和滴定における指示薬を選択する問題。受験生が普段目にするグラフではなく表で与えられている点が新しく、解きにくい問題。
問5 塩の液性を判定する問題。酸性と塩基性を示すものをそれぞれ選ぶ。塩の液性の問題で2問出題している点が珍しい。
問6 酸化還元反応を含まないものを選ぶ問題。化学反応式でなく文章から選択するため、文系の学生には難しい。
問7 電池に関する語句選択問題。用語を3つ正確におさえていないと解けない。

◆学習アドバイス

◆はじめに
皆さんが受験するセンター試験「化学基礎」は文系受験生のほとんどが対象になる試験です。教育課程が変わり3年目の試験なので、決して過去問などの情報は多くありません。少ない情報で受験した先輩達にくらべると情報量は東進をはじめとした模試や多くの参考書など増加してきました。みなさんは日頃から教科書の学習や模試の受験を通じて、より多くの情報を日ごろから取得するように心がけて下さい。

◆センター試験化学基礎の特徴
センター試験理科は、「教科書を逸脱しない内容」の「良質な問題」を出題するという基本スタンスをずっと守り続けています。例年、平均点が60~65点(理科2科目合計)になるようなレベルの問題(選択する科目の有利・不利がなるべく出ないようにするため、1科目で平均点が30点程度)が出題されます。知識を問うだけの問題はそれほど多くはなく、出題の仕方が工夫されており、実力がついていなければ解きにくい問題も出題されています。過去問の類似問題が出題されることもあります。

◆化学基礎の計算分野を早期に固めよう!
センター試験では60分間(1科目あたり30分程度)で多くの問題を解かなければならないため、迅速な判断力と計算力が要求されます。センター試験の直前期になると、他教科の学習にかなり時間を割かれてしまうため、「物質量(モル)」や「酸と塩基・酸化還元」の計算問題には早い時期から対応しておく必要があります。計算問題を解く際には本番の試験だと思って電卓を使わずに速く正確に解答できるように訓練しておきましょう。

◆模試と過去問を活用しよう!
皆さんが受験する「化学基礎」の過去問は2年分しかありません。しかし、センター試験本番の出題内容やレベルを想定して制作された東進のセンター試験本番レベル模試を活用することで、十分に演習を積むことが可能です。そして、これから受ける模試の結果から、自分の得意分野と苦手分野が明らかになってきます。苦手分野を重点的にチェックして間違えた問題は切り取ってノートに貼り、再度解き直すようにしましょう。センター試験本番では解答時間が足りなくなることのないように、過去問(出題分野が同じもの)を解きセンター試験本番レベル模試で間違えた問題を解き直すことで、センター試験独特の出題形式に慣れておきましょう。過去問の学習は有効です。