【センター速報】倫理・政経学習分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2016年 1月 16日 【センター速報】倫理・政経学習分析+アドバイス

◆設問別分析

【第1問】現代社会分野・青年期分野
リード文は「倫理」第1問と共通で、遺伝子の応用技術をめぐる問題、欲求不満、資料文読解、グラフ読解、コミュニタリアニズムが出題された。問1は細かいところに誤りのポイントがあるので、消去法で正答にたどりつきたい。また問5ではコミュニタリアニズムという受験生にとってはなじみのないであろう現代思想が取り上げられているが、落ち着いて文章を読み、前後の文脈から正答を導きたい。
【第2問】源流思想分野・日本思想分野
和辻哲郎、煩悩や苦、親鸞の信心、資料文読解、孔子の礼、武者小路実篤、本文の趣旨についての読解問題が出題された。リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第3問(日本思想)であり(7題中5題が「倫理」第3問(日本思想)と共通)、2題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題であった。問1(日本の神についての和辻哲郎の考え)や問3(親鸞の信心)など、判断のための要素が多い選択肢のため、混乱した受験生もいるかもしれないが、選択肢の内容は基礎的なものであり、落ち着いて取り組めば容易に解答できる。また、問7の本文の趣旨読解は、「適当でないもの」を選ぶという形式であった。過去問ではあまり見られない形式なので、気をつけたい。
【第3問】源流思想分野・西洋近代思想分野
イエスの教え、ルネサンス、カント、経験論の思想家、ハイデガー、人間の本来的なあり方をめぐる先哲の考え(源流思想全体)、本文の趣旨についての読解問題が出題された。リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第4問(西洋近代思想)であり(7題中5題)、2題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題であった。問2のルネサンスや問5のハイデガーの問題で見慣れない用語があるほかは、全体的に昨年度と同様の難易度の問題が並んでいるので、慌てずに正誤判断のキーワードを見つけ出そう。
【第4問】政治・経済総合問題
リード文は「政治・経済」第1問と共通で、すべてそこから小設問が抜粋されている。『国家論』の著者、地域経済統合、中央銀行の政策や業務、表からの考察、基本的人権、憲法に定められた意思決定の方法、地方自治、1980年代と2000年代の日本における改革からの出題であった。問6の国会議員の除名規定は意表をつかれたかもしれないが、問われていることは全体的に基礎的な事項が多い。
【第5問】国際政治
リード文は「政治・経済」第3問と共通で、すべてそこから小設問が抜粋されている。民族間の共生、地域紛争、難民条約、労働問題、マスメディアについて出題された。問1のリード文の穴埋めは昨年度に続いての出題なので、過去問に取り組んでいた受験生は落ち着いて対処できたであろう。問4の労働問題は時事事項に留意していなければ苦しかったかもしれない。問5は、メディア・スクラムを知らなくとも消去法で解答したい。
【第6問】経済のグローバル化
リード文は「政治・経済」第4問と共通で、すべてそこから小設問が抜粋されている。需要・供給曲線、社会保障の歴史、公共財の非競合性、NPO、グラフ読解について出題された。問1の需要・供給曲線は基本中の基本であり、必ず正答したい。問4はやや難問。一般常識の観点から解答し、正答を選びたい。問5は問題文の説明をよく読み、AとCの項目が大きく上下している年代にどのような政策や事件があったかを想起すれば、容易に解答できる。

◆学習アドバイス

◆教科書の内容を確実に身につけよう
どの科目にしても、センター試験対策で基本となるのは教科書の内容です。「倫理、政治・経済」では「倫理」と「政治・経済」の2科目を学ぶ必要があるので大変ですが、両方合わせても世界史や日本史の教科書1冊程度ですから、格別に負担が重いということはありません。とはいえ、高校の授業では「倫理」と「政治・経済」が十分に学習できないケースもあるので、できるだけ早くから教科書の内容をしっかりマスターし、実践的なトレーニングを進めることが求められます。

暗記よりも内容理解を
「倫理」と「政治・経済」では、知識よりも1つ1つの内容の理解が大切です。社会科は暗記だと思っている受験生は考えを改めてください。倫理分野でも政治・経済分野でも、常に「なぜそうなるのか」という問題意識を持って学習を進める必要があります。まずは手垢で汚れるくらい何度も教科書や参考書を読み、用語の意味が分からなければ用語集を参照して、最終的には教科書の巻末の索引にある用語を見たらその内容を容易にイメージできるくらいにまで到達しましょう。

思想家のことをよく知ろう
倫理分野については特に暗記科目と捉えてしまうと、なかなか用語が頭に入らないものです。用語集などに出ている思想家のプロフィールもよく読み、それらの思想家がどのような時代に生き、どのような問題意識で何を主張したのかをつかむことを目指してください。倫理資料集などで原典(その思想家が書いた著作等の一部の日本語訳)を読んでみると、その思想家の考え方がより分かりやすくなるでしょう。また、センター試験「倫理」の過去問の正文の選択肢文を読んでみるのもよいでしょう。これはその設問(ある思想家の思想の説明など)の答えを簡潔に述べているので、理解の手助けにもなります。

普段からニュースに関心を持つこと
「政治・経済」の教科書に記載されていることは、テレビや新聞などで報道される現実のニュースに直結しています。そのため普段からニュースに関心を持ち、教科書のどの部分に関連するかの意識を持つことが大切です。2016年度の本試験では、教科書では対応しにくい直近の事件が出題されていますが、これは教科書の範囲外から出題したというのではなく、教科書中のあるテーマに関連した出題です。このことからも、テレビや新聞などを通じて学習できる項目は、実はかなりたくさんあることが分かります。こうして身近に考えることで政治や経済の事項に関する理解力が養われ、応用問題に遭遇しても十分に力を発揮できるようになります。『現代社会の最新時事』や、最新の政治・経済資料集、現代社会資料集などに触れておくことも有効です。ただし、時事的事項の名称だけをなんとなく「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」用語に惑わされて正解にたどりつけない、ということは避けなければなりません。「知っている」つもりになっている用語に関して理解を深めていくためには、今後試験本番までに、1日1項目、15分でもまず教科書や参考書を読むとよいでしょう。単にセンター試験への対策をするのではなく、常識力養成のための基礎力増強トレーニング、というぐらいの気持ちで勉強を開始してみてください。情報インプットとして『政経ハンドブック』(東進ブックス)を徹底して学習し、制度・しくみの定義はもちろん、その存在理由、問題点、対策をしっかり読み取ることが有効です。

その上で、アウトプットとして『倫理、政経 一問一答』(東進ブックス)でトレーニングを行うとよいでしょう。もちろん、過去問(「倫理、政治・経済」だけでなく「倫理」や「政治・経済」も)を解き、知識を定着させるとともにセンター試験の問い方の形式にも慣れてください。また、東進のセンター試験本番レベル模試は、年間のカリキュラムでセンター試験と同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返します。積極的に受験して、自らの学習進度を測る物差しとして利用してください。