【センター速報】物理基礎分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2017年 1月 15日 【センター速報】物理基礎分析+アドバイス

◆設問別分析

【第1問】小問集合
第1問は、昨年同様に物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。問1は火力発電、水力発電、原子力発電に関する知識問題であった。温室効果ガスや核廃棄物などのキーワードを読み取れば容易に解答できる。問2はフックの法則をグラフから読み取り、弾性エネルギーを計算する問題であった。縦軸x〔m〕と横軸F〔N〕の取り違いに注意しなければならないが、間違えたとしても該当選択肢が存在しないので、計算ミスに気付く親切な出題になっている。問3は直線電流がつくる磁界の様子を考える常識問題。あわててN極とS極を間違えないこと。問4は定常波の振動の様子をグラフから考える問題。最下点から4分の3周期後の定常波の様子を考えればよい。問5は潜熱に関するグラフ読み取り問題。温度が変化しない区間の理由は解答しやすいが、与えられたグラフから氷と水の比熱の大小を答えるのは落ち着いて考えなければならない。


【第2問】波動、電気
Aは、弦の振動とうなりに関する問題である。問1は波の基本式v=fλから波の速さを計算し、さらに2倍振動の振動数を答える問題。非常に基礎的な事項なので容易に解答できるが、波の波長が弦の長さの2倍になっていることに注意しなければならない。問2はうなりの振動数からおんさの振動数を求める簡単な計算問題だが、おんさの振動数が弦の振動数より高いのか低いのかを問題文から読み取る必要がある。なお、うなりに関する出題は、2013年物理Iにおいて第1問 問1で同様の出題があった。

Bは、ジュール熱と直流回路に関する問題である。問3は抵抗で発生するジュール熱を公式そのまま解答するだけの問題であるが、その単位J(ジュール)を基本単位のみで表す場合は、力学で学習した仕事・エネルギーに戻って、J=N・m、N=kg・m/s2から考えれば容易に解答できる。同様の次元解析が2005年物理IBにおいて第1問 問3で全く同じエネルギーの単位を問う出題があった。その他、2008年物理I第1問 問6でも分野は異なるが次元解析の出題がある。問4は直流回路に流れる電流の値を計算する問題であるが、図(b)では10Ωの抵抗が接続されている部分がショートしており、この部分に電流が流れないことに気付かなければならない。


【第3問】力学
Aは、なめらかな斜面上に置かれた小物体の力のつり合いと、力学的エネルギー保存則に関する問題である。問1は斜面に平行な方向の力のつり合いだけを考えればよい。問2は力学的エネルギー保存則を立てればすぐに解答できる、ごく基本的な問題であった。

Bは、軽い糸でつながった2物体の等加速度運動と運動エネルギーに関する問題である。問3は物体Aと物体Bの運動方程式を個々に立てて、加速度を求めてから糸の張力を求めればよい。問4は物体Aと物体Bの運動エネルギーの比であるが、速度は共通だが質量が異なる点に注意すること。

◆設問別分析

◆物理現象を正しく理解することを心がける
「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。応用的な内容は「物理」で扱うため、物理基礎は基礎的な内容が中心となります。そのため、複雑な計算はあまり必要ありません。一方で物理現象を正しく理解しているかどうかで大きく得点差がつく内容が多く出題されています。「物理基礎」の知識を身につけるにあたってまず重要なのは、扱われている物理現象について正しく理解することです。数学と異なり、物理は自然現象を扱っているため、起こっている現象を正しく理解することが重要です。教科書等には、図や写真を多用して物理現象を丁寧に説明しています。計算問題を解く前に、時間変化とともにどのように物理現象が起こっているのかについて、理解することを心がけましょう。


◆基本問題から解いていく
物理現象についての理解が深まってから問題演習を行うと、「物理基礎」に関する理解が深まります。ただし、いきなりセンター試験の過去問や予想問を解くのではなく、基本問題から始めるのが重要です。なぜならば、センター試験の過去問や予想問題を解く主な目的は、センター試験の出題形式に慣れたり、現状の学力がどれくらいなのかを測ったりするためであって、いずれも最終的には「物理基礎」の学力を身につけるためにつながっています。まずは、基本的な問題を解いて基本的な物理現象の理解を深め、次に標準的な問題を解いて、やや複雑な設定を複数の公式を用いて考える練習をしましょう。


◆模試を受験してセンター試験の出題形式に慣れる
センター試験では限られた制限時間内で正解を求められる独特の出題形式があります。物理の学力が身についたとしても、センター試験の出題形式に戸惑って実力が十分に発揮できないと、それまでの努力が報われません。例年、センター試験の「物理基礎」は、複数の答えの組合せを答える問題やグラフの選択問題など、独特の出題形式が見られます。また、「物理基礎」とそれ以外の基礎科目で合わせて解答時間が60分なので、時間配分に慣れておかないといけません。センター試験本番で実力を発揮するためにも、センター試験と出題形式や出題範囲が同じ全国統一高校生テストを含む年間6回実施される「センター試験本番レベル模試」を受験し、センター試験の出題形式や時間配分に慣れておく必要があります。もちろん、模試は受けっぱなしにするのではなく、不正解だった問題や偶然正解した問題について復習することも重要です。出来なかった問題を復習し、類題が解けるようになれば、更なる高得点が期待できます。