【センター速報】国語分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2017年 1月 15日 【センター速報】国語分析+アドバイス

 

◆設問別分析

【第1問】小林傳司「科学コミュニケーション」→やや難化
問1の漢字の選択肢は(ア)で「旧に倍した」、(ウ)の「厄年」、(オ)の「癒着」などやや難化している。問2は標準的な問題だが、内容が科学についての文章であり、前後をしっかり読解して解く問題。問3は、傍線部冒頭の指示語を正確にたどって解く必要がある問題。問4は「ゴレムのイメージ」の内容を問う問題であり、本文を正確に読めばさほど難しくはない。問5は後半の文章の展開を慎重に読まなければならない問題で、やや難。問6は(i)(ii)ともに比較的平易なものになっている。

【第2問】野上弥生子「秋の一日」→やや難化
野上弥生子は2009年のセンター追試験第2問「笛」が出題されたことがある。問1の語句の問題は、「本文中における意味」を問われているが、いずれも辞書に載っている慣用表現であり、語彙力が試された。問2は場面状況を正確に把握した上で、心情を捉える問題。問3は「微笑」の背後にある心情を問う問題で、やや難。問4も比喩表現の背後にある心情を問う問題であり、選択肢も長いので検討を要する。問5は傍線部が無い設問で、選択肢の指し示す場面の把握に時間がかかるため、丁寧に解かなければならない問題。問6は適当でないものを2つ選ぶ出題形式であり、選択肢に書かれた内容を本文で確認して解く問題であった。

【第3問】『木草物語』→やや難化
昨年出題された説話に比べると、物語は取り組みにくく感じられるかも知れないが、読み進めてみるとさほど難しい内容ではない。本文は昨年に比べ300字程度少ない。登場人物は多くなく、注も十分に付いている。貴公子が出かけた先で隣家の女性を垣間見て恋に落ちるという、物語ではパターンと言える恋の始まりの場面であるから、受験生なら似た内容の話はいくつか読んだことがあるだろう。設問も紛らわしい選択肢はなく、基礎・標準的問題と言える。問1は例年通り部分訳の問題だが、本年は3問ともほぼ単語の知識で解ける問題。問2の助動詞の意味の問題は、「ぬ・に・ね」の識別問題とも言えるが、いずれも文法の学習で必修の事項である。問3は、主体が理解できていれば選択肢が絞れる問題。恋の始まりの場面と分かれば正解は明らか。問4は、傍線部の前後の内容の合致問題と言える問題。2行後で「童」が帰って来ていることに着目したい。問5は、Xの歌に関する説明では選択肢を絞りにくい。Yの歌についてその表現に沿って意味を考えれば正解を得られる。問6は、「登場人物に関する説明」という新しい形式ではあるが、例年出題されている本文全体に関する合致問題と実質的には変わりない。本文表現との照合をし、本文に書かれていないこと・誤ったことが書かれている選択肢を消去していけば比較的容易に正解は得られる。正解①の「気位が高い」は、本文16行目の「思ひ上がりたる」に相当する。

【第4問】新井白石『白石先生遺文』→やや難化
問題文は198文字で、ほぼ平年並み。設問数がここ数年7であったものが従前の6に戻ったが、マーク数は昨年と同じく8であった。内容は随想的な文章であるが、やや読みにくい部分があったかもしれない。問1は「蓋(けだし)」「愈(いよいよ)」の頻出の読みの問題。問2は語句の意味の問題。問3は長い傍線部の内容的説明。問4・問6は理由説明問題だが、問4は「舟に刻みて剣を求む」の故事をふまえたものであった。問5は返り点と書き下し文の組み合わせの問題で、いずれも例年の傾向の通りであった。
 
◆学習アドバイス
 
センター試験は、ごく限られた時間内に正答を求める試験です。普段から、現代文2題・古文1題・漢文1題の4題を80分で解き終わるための時間配分の訓練をすることを念頭においてください。「マーク式だからなんとかなる」という安易な考えでは、志望大に合格する十分な点数は取れないことを肝に銘じてください。センター試験まであと1年、次のアドバイスを参考にして、計画的にしっかりと勉強を進めていきましょう。

■現代文
 第1問の「評論文」は、例年は抽象的な内容の評論文が出題されるので評論文に苦手意識のある生徒は、まず漢字・語彙といった知識事項を固めることが先決です。こうした漢字力・語彙力は、単に漢字問題や語彙問題で点を取るだけでなく、読解力を根本から支えることにつながります。早い段階で漢字と語句の問題集を一冊ずつ仕上げ、それを文章読解の中で理解していく形をとりましょう。
 またセンター現代文に求められる「速読力」を付けるためには、本文を読みつつ問題がきたら解くという読解法(「読みつつ解く」)を日頃からトレーニングしておくことも必要です。そして、本文を読み進めるときはただ目で文字を追うのではなく、手を動かして、キーワードや筆者の主張にしっかり線引きをしていくことで解答の根拠をすばやく見つけられるように学習を進めていきましょう。
 第2問の「小説文」については、本文を「客観的」に読むということを一番に心がけてください。感情移入をして主観的に読んでしまうとどうしても得点は安定しません。本文を客観的に正確に読み、事実関係と登場人物の心情をしっかりととらえ、選択肢を要素に分けて「消去法」で消していく読解法を身につけていきましょう。
 また小説の語句問題は「辞書的な意味」を答える必要があります。日頃からわからない語句は辞書を引く習慣をつけて、評論の漢字や語彙と同様にどんどん吸収していきましょう。

■古文・漢文
 古文・漢文は、現代文に比べると、何について問われているかが見えやすい出題が多く、それゆえ土台となる知識・基本事項の比重の大きい科目です。古文であれば、古典文法・古文単語・古典常識・敬語法など、漢文であれば、返り点などの訓読のスピード・重要句法・漢字の用法や読み・重要語などの土台になる知識の完成度が勝負の大きなカギを握ります。これらをできるだけ早い時期にマスターすることが大切です。遅くとも夏休みが終わる時点までに繰り返し確認をしながら、土台の勉強を終えましょう。それらの知識を身につけたら、後はそれを駆使してできるだけたくさんの問題を解き、解法の訓練を重ねることが必要です。きちんとした土台の上に、全体の時間配分に留意しながら正解を判断するスピードや要領の訓練を重ねることで、常に高得点がとれる、本当の力を身に付けることができるようになります。

 夏以降は、センター過去問演習の講座や模擬試験によって、解法の訓練と時間配分の練習を繰り返して下さい。模擬試験は何点とれたかということよりも、年間の学習計画の中で、その進捗度・定着度を測定・認識することが重要なのです。隔月で年6回行われる「センター試験本番レベル模試」を定期的に受験していくことで、着実に実力をのばしていきましょう。