【センター速報】化学分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2017年 1月 15日 【センター速報】化学分析+アドバイス

◆設問別分析

【第1問】物質の構造・状態
問1 a 分子結晶を選択する問題。基本的な内容である。
b 非共有電子対の数を求める問題。標準的な内容である。
問2 面心立方格子の一辺の長さと原子半径の関係を求める問題。標準的な内容である。
問3 温度と気体の熱運動の関係を考察する問題。グラフの意味を理解することと温度による熱運動と圧力の関係を理解しているかがポイントである。
問4 CO2の状態図をもとに、CO2を凝縮させることができる操作を選択する問題。状態図における三態の領域さえわかれば解答できる比較的易しい内容である。
問5 窒素と水を含む容器内の圧力を算出する問題。ボイルの法則、分圧の法則に水蒸気圧の扱いを含めた内容で、日頃の演習経験の有無よって差がつく問題である。
問6 凝固点降下の問題。凝固点降下度から溶媒の密度を求める凝固点降下を扱った応用問題である。

【第2問】物質の変化と平衡
問1 結合エネルギーの計算問題である。反応熱と結合エネルギーの関係を使って「反応熱=右辺の結合エネルギーの総和-左辺の結合エネルギーの総和」で、機械的に解きたい問題である。
問2 二酸化窒素と四酸化二窒素の可逆反応を扱った平衡に関する正誤問題。標準的な内容である。
問3 反応速度の問題である。実験結果をグラフに表し、グラフから反応速度や初期濃度を考察する内容で、思考力を必要とする。
問4 緩衝液に関する正誤問題。酢酸と酢酸ナトリウムを等物質量含む溶液について考える標準的な内容である。
問5 食塩水の電気分解に関する知識問題。陽イオン交換膜を用いた標準的な内容で比較的易しい。
問6 酸化還元の計算問題。SO2とH2Sの反応で、標準的な内容である。

【第3問】無機物質
問1 身近な無機物質に関する正誤問題。基本的な内容である。
問2 触媒反応に関する正誤問題。主な触媒についての知識が必要である。
問3 気体の精製に関する問題。液体Cが気体Aと反応せず、気体Bを取りのぞく性質のものであれば気体Aを得ることができることを理解しているかどうかがポイントである。
問4 黄銅中の銅の含有率を求める計算問題。反応式をつくることができるかがポイントである。
問5 塩素の発生に関する計算問題。酸化還元の難しい反応ではあるが、頻出な反応式であるので覚えておきたい。
問6 イオン化傾向と電池の極板に関する問題。イオン化傾向が大きい方が負極となることを理解しているかどうかが問われた。

【第4問】有機化合物
問1 エチレンとアセチレンに関する正誤問題。構造、製法、性質などについての基本的な内容である。
問2 脂肪族エステルの構造決定の問題。ギ酸とC4アルコールのエステルに関する標準的な内容である。
問3 ベンゼンからアゾ染料合成までの反応経路に関する問題。生成物質が何であるかを答える内容で、センター試験において極めて出題頻度が高いものである。
問4 ブタンの塩素置換体の分子式を求める計算問題である。標準的な内容である。
問5 界面活性剤の働きに関する標準的な内容である。

【第5問】高分子化合物
問1 単量体と重合体の組合せの正誤問題。天然高分子も合成高分子も含まれているが、基本的な内容である。
問2 高分子化合物に関する正誤問題。選択肢の内容は多岐にわたるが、いずれも基本的である。

【第6問】合成高分子化合物(選択問題)
問1 単量体と重合体の組合せの正誤問題。ビニル系とゴムであり、標準的な内容である。
問2 ポリ乳酸を題材とした計算問題。基本的な内容である。


【第7問】ペプチド・糖(選択問題)
問1 ジペプチドの電気泳動を題材とした問題。構成アミノ酸の構造が与えられているので、容易に正解がどれであるか判断できる。
問2 マルトースの質量を算出する問題。糖と赤色沈殿の物質量比が示されているので、容易に正解を求めることができる。

◆学習アドバイス

◆はじめに
皆さんが受験するセンター試験の化学は理系受験生のほとんどが対象になる試験です。教育課程が変わってから3年目の試験なので、決して過去問などの情報は多くありません。少ない情報で受験した先輩達に比べると、新しい形式の試験の情報は東進をはじめとした模試や多くの参考書などで増加してきました。みなさんは日頃から教科書の学習や模試の受験を通じて、より多くの情報を取得するように心がけてください。

◆センター試験化学の特徴
センター試験の化学は、「教科書を逸脱しない内容」の「良質な問題」を出題するという基本方針をずっと守り続けています。例年、平均点が60~65点になるようなレベルの問題が出題されます。知識を問うだけの単純な問題は少なく、出題の仕方が工夫されており、実力がついていなければ容易には解けない問題が多く出題されています。過去問の類似問題が出題されることもあります。

◆化学の理論分野を早期に固めよう!
センター試験では60分間で多くの問題を解かなければならないため、迅速な判断力と計算力が要求されます。センター試験の直前期になると、無機化学と有機化学の暗記にかなり時間を割かれてしまうため、計算問題には早い時期から対応しておく必要があります。計算問題を解く際には本番の試験だと思って電卓を使わずに速く正確に解答できるように訓練しておきましょう。

◆無機化学と有機化学の学習を夏までに終わらせよう!
無機化学と有機化学の分野は暗記事項が多いのですが、例えば「沈殿形成反応」や「ベンゼンから誘導される芳香族化合物」などはノートの見開き1ページにまとめると覚えやすくなります。このようなノートはセンター試験直前の復習時に役に立つので、早めに作っておくことをおすすめします。

◆模試と過去問を活用しよう!
皆さんが受験する「化学」の過去問は2年分しかありません。しかし、センター試験本番の出題内容やレベルを想定して制作された、全国統一高校生テストを含めて年間6回実施される東進のセンター試験本番レベル模試を活用することで、十分に演習を積むことが可能です。そして、これから受ける模試の結果から、自分の得意分野と苦手分野が明らかになってきます。苦手分野を重点的にチェックして、間違えた問題は切り取ってノートに貼り、解き直すようにしましょう。センター試験本番では解答時間が足りなくなることのないように、なるべく多くの過去問を解き、センター試験本番レベル模試で間違えた問題を解き直すことで、センター試験独特の出題形式に慣れておきましょう。センター試験「化学」において、過去問の学習は大変有効です。