【センター速報】倫理・政経学習分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2017年 1月 15日 【センター速報】倫理・政経学習分析+アドバイス

 

◆設問別分析

【第1問】現代社会分野・青年期分野
リード文は「倫理」第1問と共通で、芸術家の作品と思想、防衛機制としての逃避、グラフ読解、資料文読解、大衆社会をめぐる問題について出題された。問1はイとウが倫理分野では見慣れないかもしれないが、芸術関連の事項は近年の倫理分野の難化傾向から出題は十分に予想できたことであった。問5は、思想家が幅広く出題されており、一見とまどうが、問われている事項は基礎的である。

【第2問】源流思想分野・日本思想分野
リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第3問(日本思想)であり(7題中5題が「倫理」第3問と共通)、2題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題であった。出題内容は、古代インドの思想、鎌倉仏教、江戸時代の思想家、儒学の家族観、国学者、柳宗悦、趣旨読解であった。問3は藤原惺窩や貝原益軒が取り上げられており、難しい。問4もかなり細かい事項も述べられているが、集中して一読すると誤りだと判断できる選択肢があるので、諦めずに取り組みたい。

【第3問】源流思想分野・西洋近代思想分野
リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第4問(西洋近代思想)であり(7題中5題「倫理」第4問と共通)、2題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題であった。出題内容は、古代ギリシア・ローマの哲学者、モンテーニュ、不平等の問題に取り組んだ思想家、アウグスティヌス、デューイ、現象学者、趣旨読解であった。問1、問4、問6は単に用語を覚えているだけでは正解できない問題である。特に問6のメルロ=ポンティやフッサールは、教科書でも簡易な記述しかない思想家であり、難しい。

【第4問】政治・経済総合問題
リード文は「政治・経済」第1問と共通で、すべてそこから小設問が抜粋されている。出題内容は、リード文の穴埋め、市場、経済主体、日本・イギリス・フランスの衆議院または下院、日本国憲法の制定過程や基本原理、国会、一定の知識をもとにしたグラフ読解であった。問2は需要の価格弾力性や労働市場という難しい事項が問われており、苦しんだ受験生も多かっただろう。また、問3は「社会資本」が選択肢にあったり、問4には議場の様子が記述されているなど、問題の内容がかなり工夫されている。

【第5問】民主政治
リード文は「政治・経済」第3問と共通で、すべてそこから小設問が抜粋されている。出題内容は、リード文の穴埋め、日本における自由権の保障、憲法改正手続、一定の知識をもとにしたグラフ読解、地方自治であった。問1のイは、誤肢として「プラハの春」を設けるという典型的な問題であり、是非正解しておきたい。また、問3の憲法改正に関する国民投票法について投票年齢が問われていることや、問4で歴史的事項が選択肢に含まれていることが(教科書に記述されてはいるが)受験生をとまどわせたと思われる。

【第6問】貨幣
リード文は「政治・経済」第4問と共通で、すべてそこから小設問が抜粋されている。出題内容は、金融、物価の変動、公債依存度とプライマリーバランス、ヨーロッパにおける地域統合と共通通貨の導入、需要曲線・供給曲線であった。問1で出題されているノンバンクは2012年度の「倫理、政治・経済」本試験第5問でも出題されていることなどから、対策は十分可能な事項である。問3は公債依存度とプライマリーバランスの算出方法を知らないと答えられないという点で、やや難しい。問5の需要曲線・供給曲線の問題は、直ちに正解を選択できなければならないものであり、基本中の基本が問われている。
 

◆学習アドバイス

◆教科書の内容を確実に身につけよう
センター試験対策で基本となるのは教科書の内容です。「倫理、政治・経済」では「倫理」と「政治・経済」の2科目を学ぶ必要があるので大変ですが、両方合わせても世界史や日本史の教科書1冊程度ですから、格別に負担が重いということはありません。とはいえ、高校の授業では「倫理」と「政治・経済」が十分に学習できないケースもあるので、できるだけ早くから教科書の内容をしっかりマスターし、実践的なトレーニングを進めることが求められます。

◆暗記よりも内容理解を
「倫理」と「政治・経済」では、知識よりも1つ1つの内容の理解が大切です。社会科は暗記だと思っている受験生は考えを改めてください。倫理分野でも政治・経済分野でも、常に「なぜそうなるのか」という問題意識を持って学習を進める必要があります。まずは手垢で汚れるくらい何度も教科書や参考書を読み、用語の意味が分からなければ用語集を参照して、最終的には教科書の巻末の索引にある用語を見たらその内容を容易にイメージできるくらいにまで到達しましょう。

◆思想家のことをよく知ろう
特に倫理分野については暗記科目と捉えてしまうと、なかなか用語が頭に入りません。用語集などに出ている思想家のプロフィールもよく読み、それらの思想家がどのような時代に生き、どのような問題意識のもとで何を主張したのかをつかむことを目指してください。倫理資料集などで原典(その思想家が書いた著作等の一部の日本語訳)を読んでみると、その思想家の考え方がより分かりやすくなるでしょう。また、センター試験「倫理」の過去問の正文の選択肢文を読んでみるのもよいでしょう。これはその設問(ある思想家の思想の説明など)の答えを簡潔に述べているので、理解の手助けにもなります。

◆普段からニュースに関心を持つこと
「政治・経済」の教科書に記載されていることは、テレビや新聞などで報道される現実のニュースに直結しています。そのため普段からニュースに関心を持ち、教科書のどの部分に関連するかの意識を持つことが大切です。「政治・経済」分野では、教科書では対応しにくい直近の事件が出題されることがありますが、これは教科書の範囲外から出題したというのではなく、教科書中のあるテーマに関連した出題です。このことからも、テレビや新聞などを通じて学習できる項目は、実はかなりたくさんあることが分かります。こうして身近に考えることで政治や経済の事項に関する理解力が養われ、応用問題に遭遇しても十分に力を発揮できるようになります。『現代社会の最新時事』や、最新の政治・経済資料集、現代社会資料集などに触れておくことも有効です。ただし、時事的事項の名称だけをなんとなく「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」用語に惑わされて正解にたどりつけない、ということは避けなければなりません。「知っている」つもりになっている用語に関して理解を深めていくためには、今後試験本番までに、1日1項目、15分でもまず教科書や参考書を読むとよいでしょう。単にセンター試験への対策をするのではなく、常識力養成のための基礎力増強トレーニング、というぐらいの気持ちで勉強を開始してみてください。情報インプットとして『政経ハンドブック』(東進ブックス)を徹底して学習し、制度・しくみの定義はもちろん、その存在理由、問題点、対策をしっかり読み取ることが有効です。

その上で、アウトプットとして『倫理、政経 一問一答』(東進ブックス)でトレーニングを行うとよいでしょう。もちろん、過去問(「倫理、政治・経済」だけでなく「倫理」や「政治・経済」も)を解き、知識を定着させるとともにセンター試験の問い方の形式にも慣れてください。センター試験では限られた時間内で正確に解答する力が求められます。東進のセンター試験本番レベル模試は、年間のカリキュラムでセンター試験と同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返します。積極的に受験して、自らの学習進度を測る物差しとして利用してください。