【センター速報】世界史B学習分析+アドバイス | 東進ハイスクールJR奈良駅前校|奈良県

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2017年 1月 15日 【センター速報】世界史B学習分析+アドバイス

◆設問別分析

【第1問】世界史上のマイノリティ(少数派)
Aはキリスト教単性論系のコプト教徒の歴史、Bはインドにおけるヒンドゥー教徒とムスリムの関係、Cはロシアにおけるドイツ系住民についてのリード文であった。Aではキリスト教史やアフリカ史など手薄になりがちな分野から出題された。Bの年表補充問題は近現代インド史に関する知識が問われた。Cではイギリスなどの銑鉄生産量のグラフ問題と、近現代ロシア史に関する年表補充問題などが出題された。全体で年表補充問題が2問出題されており、グラフ問題も年代の知識を問う問題であったため、歴史の流れの正確な把握が求められる。


【第2問】世界史上の革命や政治体制の変化
Aはフランス革命期における憲法、Bはローマ帝国の衰亡をめぐる歴史研究の議論、Cは20世紀のアジアにおける政治の民主化についてのリード文であった。Aでは、憲法や議会など幅広い分野から基本的な問題が出題された。Bでは、古代から近現代までの幅広いヨーロッパ史の知識が問われ、うち1問は基本的な都市の位置の出題であった。Cでは20世紀における革命や民主化運動について出題されており、近現代史の幅広い知識が定着しているかが問われたと言える。


【第3問】国家が諸地域を統合するために採用した制度
Aはアッバース朝の行財政組織や情報収集、Bは中国の南北経済の差とその統合の仕組み、Cはヨーロッパの中世から近代にかけての軍事制度の変化をテーマとしたリード文であった。Aでは土地制度や税制などについて、時代・地域ともに幅広い基本的知識が問われた。Bでは、地図問題や時期指定正文選択等が中国史を中心に出題された。河川や運河を判定材料とする地図問題は最近では見られなかったが、この問題も含めて3問とも判定は容易。Cでは、政治・経済分野について、中国・ヨーロッパを中心に幅広い時代から出題された。いずれも基本問題が多く、正確な基礎力が身についているかどうかが鍵となった。
【第4問】世界史における自然環境・資源と人間との関わり
Aはスペインによるラテンアメリカ大陸の支配と、アメリカ大陸産の銀をめぐる争い、Bは海洋交易とその手段の発展、Cは木材の利用の歴史についてのリード文であった。Aでは、地図問題を含めアメリカ史を中心とする基本的な知識を問う問題が出題された。Bでは文化史や東南アジア史など、知識の定着状況により得点に差がつきやすい分野から出題された。Cの年代整序6択問題は3つの事項の年代幅が大きいため、判定しやすかったであろう。全体的に、文化史や地図問題などへの対応力が鍵となった。

◆学習アドバイス

 ◆センター試験の基本は教科書
センター試験の「世界史B」では、大問ごとにまとまった1つのテーマに沿ったリード文から出題されています。リード文には一見すると難解な内容が記述されていることもありますが、各問題文・選択肢は世界史上の出来事について教科書の内容から記述されています。つまり、授業をしっかりと受けて、内容を理解しておくことができれば容易に問題を解くことができるのです。

◆歴史の基本の流れを押さえ、基礎を固めよう
センター試験では幅広い地域・分野から出題されています。それぞれの地域・時代の基本事項を押さえることが学習の出発点となります。教科書をしっかりと読み、太字の部分を中心に歴史の大きな流れをつかみましょう。一度に全てを覚えようとするのは無理なので、何度も読み込んで知識を深めていきましょう。同時に資料集を利用して地理的な理解を含め、視覚的に捉えるとさらに効果的です。自分の頭の中に当時の様子がイメージできるようにしましょう。
単に語句を暗記するのではなく、歴史のタテ(時間的な前後関係)・ヨコ(同時代の出来事)の関係に注目して学習をすることが大切です。センター試験では同時代(世紀)の出来事について問う問題が複数ありますので、年表を読み世界全体の動きについて把握し、さらにノートに年表を作成してみましょう。また、周辺地域史や文化史のような教科書では簡潔に述べられている部分についての出題の可能性もあります。苦手意識を作らず、広い分野に関心を向けましょう。基本事項を1つ1つ確認し、そこから派生した学習を進めることで広い知識を得られ、その結果試験では高得点が期待できます。
普段から新聞・テレビ・インターネットなど各メディアのニュースを見て、世界の出来事について関心を持つようにしましょう。民族・地域紛争など過去の事件が原因であるものもあり、簡単に調べてみると世界史だけではなく社会・時事の勉強にもなります。「世界史B」は試験直前まで得点の伸びが期待できる科目です。継続して学習し、最後まで粘り強く取り組んでください。

◆問題演習の積み重ねが大切
センター試験では、限られた時間内に正確に解答する力が求められます。出題形式は正誤判定問題のほか、2つの文の正誤組合せ問題、年代整序問題、空欄に補充する適語の組合せ問題など様々な種類があり、選択肢は4つまたは6つです。一部教科書には記載のない事項や選択肢の紛らわしいものもありますが、他の選択肢についての理解があれば、消去法で正解にたどり着くことも可能です。問題に慣れておくためには過去問の演習を積極的に行うこと、さらには東進の「センター試験本番レベル模試」を継続して受験することが重要です。過去問や模擬試験を通して時間配分や問題を解く感覚をつかみ、本番に備えましょう。はじめのうちは思ったような得点が取れないと思いますが、結果だけにこだわらず、不正解の部分をしっかりと復習して苦手分野を1つずつ解消していきましょう。